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2011-02-28(Mon)

二月の終わり

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 風邪引いたみたいです。お休みなさい。

 追記:TYPE-MOON SS-LINKSさんはメンテ中? 明日見に行って動いていれば書かせてもらおう。
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2011-02-23(Wed)

家電とかマギカとか

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 書き溜まってきたプチねた10本ほどと本編一話、いいかげん今月中に上げます。確定申告準備中ですがこのぐらいは出来るでしょう。勉強?中で頭いてーデス。んでもこれは仕事には発展させるの難しそうだ。むぅ。
 それはともかく。

・デジタル複合機を導入しました。電話+FAX+コピー機+スキャナ+プリンタ+デジカメプリント(メモリカード入れて液晶パネルで見ながらプリンタだけで印刷処理できる。便利なもんだ)
 メリット:省スペースになる。スッキリしました。色々出来る。思ったよりずっと安かった。
 デメリット:多機能故に操作憶えるのが面倒。そのうち慣れるでしょう。一台に集約されているので一台壊れると全部動かなくなるのかと怖かったりもする。用紙のセットがボックスで、同一規格の用紙を大量にセットするのに向く反面、大きさが違う用紙をこまめに切り替えて使いたい場合にちょっと面倒かも。A4とB5使うんだよなぁ。うーん。
 ちなみにブラザーのです。比較的安価で取り替えインクもやや安価。評価も良かったので。

・まどかマギカ、ダークなテイストは好きですが、何度も見たいとは思わない私は怖がりです。無限のリヴァイアスとか超怖いっす。異界の風景がシュールですが、あれは「シュルレアル」ですね。
 シュールは和製英語でダメ英語。シュルレアルで一語です。超現実、日常に慣れてしまうと日常に現実感が感じられなくなる。ひどい目にあったりするとかえって「私、生きてる」みたいな生きている実感が得られるとかそういう奴です(ちょっと違う)
 画風もシュルレアリズム風。あれはピカソじゃないですよー。むしろサルバドール・ダリやラドンでしょう。ピカソもシュルレアリズムにかすってるので間違いではないかもですが。
 ダリはあれです。綿菓子のお化けに付いてたヒゲ。あのヒゲがダリです(断言)シュルレアルの代名詞ですね。
 すごいよマサルさんにヒゲがシュールなアイテム?として使われてるのもちゃんと意味があるのです。私も一応判って使っているのです。
 シュルレアリズム(超現実主義)についてwikiってからあの作品の今後を想像すると……。うわー、どうかハッピーエンドになりますように(無理だろうな)
2011-02-02(Wed)

リア充になると思いたい……

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 31日のことです。ご近所のお客さんが言いました。
「ビジネスモデル提案コンサルタントの仕事やってみない? 勉強するだけでもいいからサ(意訳)」
「やります(即答)」
「日帰りで中国とか近いよね?」
「自分の事業に影響でない範囲なら行きます(要約)」
 ……血迷ったかも知れない。
 動くとしても先の先だと思うのですが、勉強が必要なことを調べるだけで、エナジー使い果たしました。
 多分、全部書きなおすと思いますが、スクールデイズ編を途中まで。

 遅咲きの桜が最後の花びらを散らす四月の上旬。冬木市深山町の丘へと向かう坂道を、制服姿の少年少女が登り行く。
 男子生徒はライトブラウンの詰襟姿。女子生徒は白のブラウスにブラウンのベストを羽織り、黒のスカートを履き、胸元に赤のリボンタイを結んでいる。
 登校途中の生徒の中に、周囲の目を引く生徒が一人いた。
 緩く波打つ輝く髪をリボンで止めたロング&ツーテール。日本人らしからぬ尖った顎と華奢な胴、それに反して手足は長い。
 凛とした青い瞳が受けた光を反射する。
 ハーフならぬクォーターで異国の血を引く遠坂凛は、背筋を伸ばして坂道をしずしず進む。子供たちの中にあってその姿は一際目立ち、妖精の様に可憐で儚げだ。
「凛ーんっ」
 後ろから掛けられた声に彼女は振り向く。坂の下から自転車が、お尻を左右にフリフリしながらグイグイ車道を駆けて来る。
「おはようございまーす」
 元気いっぱいな声と一緒に、弾けるような笑顔を振りまいた。
 腰まで伸びた髪の頭に赤い樹脂のスポーツヘルム、足に履くのは学校指定の革靴だったが、手には赤く染めた指ぬきグローブなんかを当てている。
 制服姿で跨る自転車は、トニ〇ノ・ランボルギ〇ニの折りたたみ式マウンテンバイク。
 真っ赤でピカピカのメインフレーム、黒のパイプと銀のパーツも磨かれて、角を振り上げた雄牛のエンブレムがハンドル下で誇らしげだ。
 イタリアン? な友人に、凛はくすりと笑い、呼びかけた。
「おはようございます。言峰さん」
 遠坂凛はスキル「猫被り」を発動した! 判定成功、周囲に与える印象値に+修正!! ターンエンド(かなりうそ)
 そんな凛にMTBの女子生徒、言峰薫はアハハと笑い手を振った。
「四日目にして二年生初登校です。しかし無理をしてでも桜ちゃんの入学式には出るべきだったかもですね。まぁ、仕事してた訳ですが」
 言って彼女はハァと小さくため息ひとつ。登る速さも少々落ちる。
「それは仕方がないわよ」
 遠坂凛は苦笑した。
 言峰薫はグループ企業の社長さん、日本と欧州で事業展開しているが、事業所と支社の数が併せて百をとうとう超えた。記念セレモニーで色々仕切り、薫はかなりお疲れだ。
 今後は拡大路線を抑えておいて、事業の整理縮小と新規展開のバランスを取るという。
「そして私自身は引退し、最大株主たる創業者一族として影から支配するのです! ああ、もう少しで普通の女の子に戻れます」
 がんばるぞー。息巻く彼女の横で、凛は彼女の保護者を思い出す。養父にして企業の顧問、言峰綺礼。薫の王様、取締役会長のキング氏。
 凛は無言で空を見上げた。そこには青く高く、白い雲とのコントラストが美しい春の空。
(無理ね、きっと)
 普通って、こんなに虚しい言葉だったかしら。目尻に浮かんだ涙を凛は見えないように素早くぬぐった。薫、君に幸あれ。

Fate/黄金の従者#19.穂群原学園!

 丘の上に辿り着く。丘と言っても住宅地だが、ここまで来ると山の緑が目立ち出す。
 コンクリート塀のプレートに『私立穂群原学園』と読み取れた。
 正門をくぐると煉瓦の歩道が校舎へと伸びている。左手には市民も利用出来る立派な造りの弓道場。右手には別の入口から入る駐車場と、塀沿いに高い杉の木が並んでいる。
 正面にはまだ新しい四階建ての校舎が二棟あり、その向こうにあるのが体育館(二階)&武道場(一階)なかなか広い校庭と、プールなんかも向こう側だ。
 自転車から颯爽と飛び降りて、薫は凛の横を行く。
「バイク通学ができると楽なんですけどね。新都からだと微妙な距離です」
「もうこの子は、何処の世界にサイドカー付きのバイクで登校する女子高生がいるのよ」
「いや、SRじゃなくてGSの方で」
「ごめん、何が違うのか判らない」
 ダークグリーンに金のラインを入れたクラシカルな馬車テイストのバイクが、単気筒エンジンのサイドカー付きSR。
 ガンメタリックで鋭角なデザインのバイクが、四気筒エンジンのGSレーサーネイキッド。
 なのだそうだが、機械音痴な凛の耳には異界の言語に聞こえていたりする。
 綺礼のハーレーなら何とか識別できるのだが、あれは大型免許なので乗れないそうだ。しかしレーサーとかクルーザーとかトライアルとか判らない。バイクはバイクじゃだめなのかしら。聞き流すことで頭痛のネタを回避する。
「スカートなんだから、無理にバイクに乗らなくてもいいんじゃない?」
 凛の言葉に、しかし薫はフフンと笑う。
「大丈夫です。ストッキングは伊達じゃない。貴女のニーソックスより私のストッキングのほうがACは上なのです!」
 意味が分からない。ちなみにACとはアーマークラスの略だそうだが、やはり訳がわからない。
「絶対領域の最終防御、黒ストッキングはまさにイージス(不破の盾)!」

 ……取り敢えず、おバカの頭にスリッパの一撃を入れておくことにした。

「クラス替えはないんですよね。あ、慎二くんと桜ちゃん」
 弓道場から出てきたのは、弓道衣な間桐慎二と間桐桜だ。
「おはようございます。薫先輩、遠坂先輩」
 手を振る薫に、白い上着と黒い袴の間桐桜が頭を下げる。
「桜ちゃん、もう弓道部に入部して朝練ですか」
「はい。兄さんがいる部活ですから、前から入部するつもりでした」
 えへへとはにかむ桜の横で、慎二がハハハと乾いた笑いなのは気にしてはいけません。
「慎二君もご苦労様。弓の方はどうですか?」
 薫の問いに、彼は軽く髪をかき上げる。
「悪くないね。一番とは言わないけどさ、上級生でも下手なヤツに射(シャ)では負けないさ。弓道っていうのは儀礼的でさ、僕には合ってるんだ」
 そう言って彼は笑い、薫もまた頬を緩める。しかし桜が静かに慎二の背中に急接近、お兄ちゃんは額に汗を浮かべます。そんな桜に遠坂凛は苦笑した。
「間桐くん、お大事に」
「おい遠坂、どういう意味だよソレ」
「大丈夫です。兄さんの体は私が護ります」
「いやいや、慎二君の閉じた所(回路)は、私が優しく(霊媒治療で)開いてあげますよ?」
「ダメです。兄さんの閉じた所は私が必ず(蟲で)開きます!」
 桜と薫は部分的にひそひそさせて言葉を交わす。
「頼む遠坂、僕を助けてくれ」
「間桐君、なんて不憫な。……助けないけど」
 げっそりしている慎二だが、端から見れば三人の女子に囲まれたモテ男の図である。周囲から攻撃的な視線が投げかけられている。
 しかしそんなものには動じないのが間桐慎二。
 遠坂凛と付き合いがあるのだとアピールし、間桐桜は妹だから気をつけろと忠告し、だが言峰薫は彼女じゃないと断言するのも忘れない。でないと家で桜が怖い。お兄ちゃんは大変なのだ。
「おーい」
 彼を肴(さかな)に女の子たちが戯(じゃ)れていると、弓道部らしき生徒が寄ってきた。
 道着と袴の弓道衣、目元凛々しい女生徒だ。可愛いというより美人、美人というより男前なその女子は美綴綾子。凛や薫の友人だ。
「おはようございます。美綴さん」
「美綴さん、おはよう」
 凛と薫が返事をすると、彼女はニッとハンサムな笑顔になった。だがしかし、言峰薫の視線が自分の横を通り過ぎているのに気が付くと、ハァとため息を付いて遠坂凛に目を向けた。
(……遠坂)
(……ごめん、無理)
 二人して、同時に大きく息を吐く。向こうで桜が苦笑して、慎二はニヤニヤしながらこちらを見ている。
「おはようございます。士郎君。朝練ご苦労様です」
 まずは薫が先手をとった。放たれたジャブの間合いはまだ遠い。
「今日は登校できたんだな。言峰、おはよう」
「はぅっ?!」
 様子見の一撃にKYなカウンターを極めたのは弓道部員の衛宮士郎。しかし彼に悪気はないらしく、晴れやかな表情だ。
 薫は胸に手をやり大きくよろけ、危ないわよと凛が自転車を素早く押さえた。
「ひ、人が気にしていることを。どうせ私は補習の常連、夕日に染まる教室の住人ですよ。ほっといて下さい」
「俺、何か悪いこと言ったか?」
 ぐぬぬとうめく言峰薫に、衛宮士郎はポリポリと頬をかく。
「む、ムカつく。真実や事実というものは時に人を傷つけるのだと貴男は学ぶべきなのです」
 何でも修理する天才工兵(バカ・スパナ)ボランティアが趣味じゃないかと言われる衛宮士郎。
 黙っていればお嬢様だが補習の常連。大暴れして停学になったこともある問題児、言峰薫。
 この二人は反りが合わない様で、意見を衝突させることも多かった。
 衛宮といえば校内での評判は悪くない。しかし人を助ける彼を冷笑する輩も多く、奇人呼ばわりされている。
 そんな彼をお手伝い妖精(ブラウニー)と呼ぶのは薫だが、彼女はむしろ衛宮士郎を高く評価し、時には手伝っていたりする。
 しかし喧嘩をしているわけではないが、冷たい視線で睨んだり、大声でふざけるなと怒鳴ったりは日常茶飯事。机をバンバン叩きながら違う違うと言い争うこともあり、犬猿の仲かと心配されていたりする。
 だが当人たちはそうでもないらしい。
 衛宮士郎は話が終われば後に引きずることはなく。言峰薫も、ああもうあの男はと頭を抱える程度である。
 立てば白ユリ・怒ると鬼百合・遠〇と百合百合などと言われる品行方正な問題児、言峰薫。
 善人過ぎて何を考えているのか解らない。ボランティア好きな奇人、衛宮士郎。
 それぞれが校内で、割と有名人だった。
「ははは。今日も元気だね言峰。どうだい弓道部に入らないか」
 腕を組み、笑う美綴綾子はやはり男前だった。
 言峰薫は、うーん。とこちらも腕を組む。
「弓道ですか。欧米でも弓道の精神性は知識層を中心に高く評価されているんですよねぇ」
「へぇ、そうなのか」
 綾子はカラカラ笑う。
「やはり日本人としては黒帯(ブラックベルト)の一つもあると、箔が付くし」
「お、いいね」
 しかし薫はムムムと眉を寄せた。
「でもですね。アーチェリーならミリ単位で優劣を競う時代に、手首を返さないと真っ直ぐにも飛ばない和弓で的に当たった当たらないとやるのは……」
「言峰、お前は弓道家に謝れ」
「ごめんなさい」
 言峰薫は頭を下げた。
「でもですね、もう一度言いますけど精神性は評価されても技術は全然評価されないですよ。むしろ原始的(プリミティブ)でエキゾチック(異国風)というのが弓道の欧米における評価です。それが悪いとは言いませんが、弓道は儀礼化が進み過ぎて何ですかねぇ。人を狙わず、無心と言うばかりで武術ヅラしてるのは……」
「おい言峰! お前、言って良い事と悪い事があるぞ!」
 美綴綾子がいきり立つが、言峰薫は涼しい顔だ。
「武道とは、茶道や華道と同じく技術を通して心を磨くもの。つまり武道とは、武術を通して心を磨くもの。ならば、人殺しを追求しないなんちゃってスポーツ武術が、武道として正常に機能なんかするわけ無いでしょう? 合気道とか弓道とか。ああ、合気道は護身術で武術じゃないんでしたっけ?」
 美綴綾子が拳を握った。
「……あたしの前でいい度胸だ。一年前の決着付けるか?」
 言峰薫が両腕から力を抜いた。
「……やりますか?」
 両者から気が放たれて渦を巻くのを幻視する。
「二人とも、女の子同士が喧嘩とかするのは駄目だ」
 空気を読まない衛宮士郎が割りこむが、二人は睨み合いを止めたりしない。
「衛宮は黙ってろ」
「女だからという理由で喧嘩をするわけではありません。士郎くん、貴男の物言いは酷く男女差別だバカヤロウ」
 取り付く島もなかった。特に言峰薫の物言いは、衛宮士郎に対していつものコトだがきつかった。
「私の通う道場来るか?」
「教会裏ではどうですか? ホームですけど」
「いいね。ついでに神父さんにも稽古を付けてもらうかな」
「おじさまは最近体調が良くありません。やめてください。凛の家にでも行きますか?」
「遠坂の家か、それとも間桐の家なんかどうだ」
「それなら士郎くんの家という選択もありじゃないですか。立会人は藤村先生ということで」
「いいだろう」
 フフフフフ。笑いながら睨み合う。
「待ってくれ」
 凛はアチャーと顔に手をやり、桜は目を丸くしてる。慎二は面白そうにニヤニヤ笑い、そして衛宮士郎は空気のように無視された。
「一年前と同様に、ボコボコにしてあげますよ」
 薫が哂う。うっふっふ。
「八極と槍の対策は考えてあるんだ。前と同じと思うなよ」
 綾子が哂う。うっふっふ。
「上等です。鎧の上から突き殺す。叩き殺す戦争用拳法の槍術をもう一度味合わせてあげましょう。去年みたいに三本勝負とか言うつもりじゃないですよね」
「知ったことかとルール無用の一本勝負(デスマッチ)に、無理やり変えたあんたにそんなことは言わないよ。KOされるか、ギブアップをするまでかだ」
「いいでしょう。今度は去年のような邪魔が入らないようにして、決着を付けようぢゃないですか、美綴綾子!」
「ああ、神武不殺を目指す日本武道の心意気を見せてやる。殺すことしか頭にないお前の武術になんか負けてたまるか、言峰薫!」
「フン。自在に殺せるからこそ殺さないという選択肢も自在にできるようになるのです。修行が足りなんじゃないですか?」
「言ってろ。殺すことなんか無くていいんだ。戦いを制すればそれでいいんだ。それだって本物だ。偽者だなんて言わせないよ」
 真っ直ぐに言い切る美綴綾子の強い瞳に、周囲のものまで圧倒される。学園で敵に回してはいけないベスト3に入ると言われる、これが彼女の強さと輝きだ。
 美人は武道を修めなければいけない。それが彼女のモットーだとか。
 それで言うなら、彼女は会った時から美人だった。言峰薫は微笑んだ。しかし、
「ほぅ、では俺が立会人を務めようか」
「ヒィィィイイイ?!」
 ドスの利いた声を聞き、薫は素早く逃げて凛に抱きつき背中に回り身を隠す。
「俺は悪魔か」
 眼鏡の奥で目を細め、男子生徒が立っていた。背筋を伸ばし腕を組み、胡乱気に見るのは柳洞一成。二年生にして貫禄ある次期生徒会長、最有力候補とされる男子生徒だ。
「い、一成きゅん。お、おはようございます。ハハハ」
 腰砕けで凛に抱き着く姿を見下ろしながら、一成はキレのある流し目で薫を見やる。
「おはよう薫くん。ところで君は何の話をしていたのかな」
「あっはっは。一年間よろしくね、たくさん思い出を作りましょうとストロベリーな話をしてたのですよ」
「そうかそうか良き哉良き哉」
 甘楽甘楽と一成は笑う。言峰薫は嘘付きだった。
「などとごまかせると思ったのか。──── 喝!」
 しかし騙せなかった。柳洞一成が踏み込むと、言峰薫は遠坂シールドを展開して身を隠す。
「ちょっと、薫」
「ごめんなさいゴメンナサイ、投げないで押さえないで怒らないで」
 怯える様子に一成は、ムスッとしつつも近付くのを停止した。
 一年前、体験入部で空手部の練習に言峰薫は参加した。そこで調子よく組み手をしていたところ「女のくせに」となじられたらしい。
 彼女は激怒し前蹴り(踏脚)と上げ突き(通天砲)で三年生に怪我をさせ、顧問の男性体育教諭に出入り禁止をくらってしまう。これに気を悪くした彼女はこの教師が顧問を務める他の部活、柔道部にも顔を出して肩車(飛行機投げ)と裏投げ(バックドロップ)を打ちまくってここでも出入り禁止になり、更に剣道部にまで乗り込んだ。
 彼女を心配した弓道部顧問の藤村教諭が、同級生の対戦者として用意したのが武道に通じた美綴綾子。中でも得意は合気道と薙刀。言峰薫を導こうと思ったらしい。
 しかし薫は大暴れ、ペチペチ当てて一本(有効打)とか付き合ってられない。戦闘不能にしたら勝ちでお願いしますと言い放ち、問答無用と美綴綾子をぶちのめした。
 これに美綴も激昂し、あわや乱闘になろうかというところに柳洞一成が割り込んだ。
 美綴綾子は藤村大河に任せる。彼は言峰薫を諭そうとしたのだが、薫はむくれて話を聞かない。これに怒った彼は掴みかかり、問答無用ならさもありなんと言峰薫を投げ飛ばした。
 背負い投げ、払い腰、そして内股。
 兄は全国大会まで進んだ柔道の猛者であり、龍神から伝授されたという柔術を伝える柳洞寺に暮らす一成の技は鋭く、体格と体重で劣る言峰薫を釣り上げ浮かし、見事に崩して投げまくった。
 そして彼女を袈裟固めで押え込み、暴れるのを逃さず武の道を説き、人の道を解き、仏の道を説き、更に聖書を引用して神の道を説いて言峰薫を完全に言い負かした。
 そして薫は涙を浮かべて「ごめんなさい」と土下座した。その後はものすごく落ち込んでいたものだ。
 失礼をしたと教会に謝りに来たのだが、保護者たちに気に入られて「よろしく」と頼まれたらしい。
 お姉さん役の遠坂凛、幼馴染の間桐慎二にも言峰薫は従うが、柳洞一成には逆らえないと噂されることとなる。
 大人しくしている時ならどうということもないのだが、調子に乗った言峰薫を止めるのは遠坂凛でも大変だ。それを諌める柳洞一成。一年生が終わる頃には問題児、言峰薫はボランティアとして生徒会の仕事を時折手伝うようになっていた。衛宮士郎ともその辺りでの付き合いである。
 それはともかく。
「言峰さん、先に行きますね」「薫先輩、先に行きます」「じゃあな薫、先に行くから」「あはは言峰、お先」「一成、ほどほどにな」
「ひどいっ、皆んな置いて行かないでっ?!」
「待て」
 登校中の生徒たちが多数見る中、一人残された薫はお説教を受けました。信念と強い自我を持つ人は薫の好みだ。実直な衛宮士郎や柳洞一成は嫌いではなくむしろ好き。
「聞いているのか」
「はいっ、聞いてます聞いてます」
 入学してから好きな人がたくさん増えた。ちょびっとMな薫だった。
 解放されて、言峰薫は2年A組に辿り着く。ああ、C組じゃなくて良かった。衛宮士郎、柳洞一成、そして担任が藤村大河の2-Cでは心のオアシスは間桐慎二しか無い。
 以前そう言ったら逃げられた。慎二はもっとデレてもいいと思う。言峰薫はSでもあるのだ。この辺り、養父と師匠の影響だと薫は固く信じている。

 まだ続きますが、詰め込みすぎですね;;全部捨てて書きなおそうかな。一年から書くと本編に辿り着くまでに時間かかりすぎだと思ったんだけど私の書き方だと描かないとだめなのかな。あああああ。
ごあいさつ

七音(ななおと)

Author:七音(ななおと)
このブログへようこそ。
ご来訪の皆様にご挨拶申し上げます。

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